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受動喫煙でペットもガンに

ペットも受動喫煙でガンになる恐れ
2月15日付け毎日新聞WEB記事(新聞では17面)
 和歌山市の動物病院に昨年6月、1匹の猫(オス、6歳)が運び込まれた。数日間エサをまったく食べないという。体からたばこの臭いがしたため、副院長が理由を聞くと、飼い主の自宅は美容院で、猫は灰皿を置いている待合室によく出入りしていたらしい。
 触診で腸のあたりに異物を感じたことから、飼い主の承諾を得て体を切開。腸に複数の腫瘍を見つけた。大きなもので1センチで、既に手の施しようがなかった。病理検査で悪性リンパ腫と判明した。
 猫は食欲が戻らないまま、数日後に衰弱死。検査では因果関係まで特定しなかったものの、「受動喫煙の影響が大きかったのではないか」とみている。飼い主は「たばこが動物にも悪いと知っていたら、待合室に入れなかったのに……」と肩を落とした。

 たばこが人間の体に悪いということは今やほとんどの人が知っている。しかし、ペットの健康にも同じような影響を与えることについて、飼い主の関心は低い。
 ペットの受動喫煙に関する研究は米国でいくつかの発表事例がある。マサチューセッツ大の調査によると、家庭内で副流煙にさらされた猫が悪性リンパ腫になる危険性は、さらされていない猫の2・4倍。その環境が5年以上続くと、3・2倍に上がるとされる。
 また、コロラド大が92年に発表した研究では、喫煙者に飼われている犬ががんになるリスクは通常の1・6倍。特にダックスフントのような鼻先の長い犬種は鼻腔(びくう)がんの発症リスクが高まるとの結果が出た。
 これまでの研究によると、煙に含まれる有害物質の粒子は空気中で下降するので、体高の低いペットは人間より影響を受けやすい。ニコチンは血管を収縮させるため、特に心疾患のある小型犬は注意が必要だ。

 ただし、ペットの前でたばこを吸わなければ大丈夫というわけでもなさそうだ。猫の場合、毛繕い(グルーミング)をする際、室内に残った有害物質を無意識に口に入れてしまう。さらに喫煙者の呼気は一酸化炭素が多く、抱っこした飼い主の息がかかるうちに体調を崩すケースもあるという。







豆知識  エアコンとペットの熱中症

毎日新聞8月31日付け
エアコンを賢く使って
冷えすぎを気にしてエアコンを使わずに我慢していると熱中症になる危険がある一方、過剰な冷えは冷房病を引き起こす恐れがあります。
<職場で>
職場では、女性が冷房病の「被害者」になりやすい。薄手の素材や襟が無い服装が多いためだ。冷気は下にたまるので、ズボンや靴下で保温を。可能ならばダンボール箱を置き足を入れるなど、川の中で水にぬれないようにするイメージで冷気を遮断して
<自宅で>
設定温度は27〜28度を目安に長時間いても寒くない温度に。温度計で室温を測りながら温度設定を調節したほうが良い。
<眠るとき>
「温度は28度湿度50%が目安」湿度が高いと汗を発散しにくくなり体調管理がうまくできないため熱中症になるリスクも高くなる。ただし、温度を高めにしても布団をかけずに眠るようなことはせずに、朝方の冷えすぎを防ぐためにもタオルケット1枚でもかけたほうがよい。


読売オンライン(8月19日付け)他「ペットの熱中症」で検索したページのまとめ。
ペットの熱中症

 連日の猛暑で、各地の病院が救急搬送者の対応に多忙を極める中、動物病院でも“熱中症患者”のペットが相次いで運び込まれている。

 飼い主から熱中症についての相談も増加しているといい、獣医師や埼玉県動物指導センターは「動物の暑さ対策にも気を配って」と呼びかけている。
<主な対策方法>
・日中に炎天下のアスファルトや暑い場所での散歩を避ける
・こまめな水分補給
・室内で飼っている場合は、換気や空調に注意する。
・外で飼っている場合は、日陰を作って風通しを良くする
・車に乗せるときは、わずかな時間でも車内にペットを残さない

 小型犬の場合、足が短く身体が地面に近いため、アスファルトの反射熱をもろに受けて、人が気付かないうちに酷く消耗してしまうこともあります。
 ブルドックやパグ、シーズーなどは他の犬種よりも気管が短いので体温を下げる効率が悪く、熱中症にかかりやすい犬種といわれている。

日中、アスファルトやコンクリート、タイルは非常に高温となっていますので、特に屋外では、飼い主の感じる温度以上にペットは高い温度にさらされています


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